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「テール・ド・トリュフ」
について

「テール・ド・トリュフ」を語る上でクレマン・ブルーノは欠かせません。トリュフ博士と称されるブルーノは、幼少期に南仏プロヴァンス地方のニースにある祖母のもとで育ちました。春と秋にはキッチンに季節食材としてトリュフがあり、トリュフ料理を当たり前のように食すという特別な環境で育ちました。

1983年、祖母の自宅を改装し最初のレストランをオープンしました。料理コンセプトは子供時代から培ってきた経験を元に、旬の地元食材を使った極めてシンプルな料理に、トリュフを加えて最高の贅沢品を提供する。この大胆なメニューにより、瞬く間に、地元では知らない人がいないほどの人気店になりました。

それから約20年後、ブルーノは新たな転機を迎えます。2000年秋、白トリュフの名産地であるイタリアのアルバに、気の合う友人たちと旅行へ行きました。そこで南フランスの港を所有する美食家ジャン‐ルイ・パトロンに出会います。彼らの共通の目的は白トリュフ料理を食すこと。ただパトロンにとっては嬉しい誤算がありました。それはブルーノがトリュフ博士であったことです。

滞在中、ブルーノからトリュフに関する知識やニースのレストランの話を伺い、パトロンはブルーノ本人の魅力にすっかりほれ込んでしまいました。パトロンは自分が経験したブルーノとの出会いをより多くの人々にも体験してもらうため、二人で共同でトリュフ専門店を設立することを計画しました。

そして、2002年、ニースに「テール・ド・トリュフ」1号店がオープンしました。前菜からデザートに至るまで全てのお料理にトリュフを使用するレストランです。翌2003年、パリに2号店をオープンすると、気取ることなくトリュフ料理を心ゆくまで楽しめる店として、食にうるさい多くのフランス人をはじめ、世界中の美食家たちに愛されるレストランとなりました。

その後、フランスだけでなく海外での展開を検討していた時、パトロンは共通の知人を介してワンダーテーブルのオーナーに出会いました。ワンダーテーブルは日本で数々の有名レストランの運営で成功を収めているという信頼から、すぐさま東京でのパートナーシップを結ぶこととなりました。

2008年、「テール・ド・トリュフ 東京」は六本木ヒルズのけやき坂にオープンしました。日本初のトリュフ料理レストランとしてメディアの注目を集めましたが、時はリーマンショック直後。客足は疎らで経営は苦戦を強いられました。約4年営業していましたが、隣接する系列ブランド「オービカ モッツァレラバー」の店舗拡張に伴い一時閉店。料理内容や提供スタイルなどを見直し、2012年12月、現在営業する南青山の路地裏に移転オープンしました。

新しいお店は隠れ家のような佇まいに、店内は木目を基調とした温かみのある雰囲気に仕上げました。お料理は、トリュフを使ったフルコースのみ。本店と同様に旬のトリュフを使用することはもちろん、急速冷凍で鮮度を保ったトリュフを使用することで、一年中トリュフ料理を楽しめるようにしました。また、トリュフの炊き込みご飯など、日本ならではの斬新なトリュフ料理も取り入れました。

今は”トリュフは高級食材”という先入観だけが先行してしまい、なかなかゆっくりとその味わいを楽しむ機会は多くありません。「テール・ド・トリュフ 東京」では、気軽にトリュフの贅沢さを心ゆくまで味わい尽くせる。そんな夢心地の体験ができるレストランとなることを目指しています。